詳しい話
この記事で取り上げた美少女キャラ。紹介がかなりテキトーだったので、補足記事。
まず、今回はこの子ね。
これは、今は無き児童誌「コミックボンボン」で休刊間際に連載されていた「UMA大戦 ククルとナギ」に出てくる、花の戦争の審判人ヤーヤ・トーカーズだ。兄のテスカとともに、ククルが持っているアカシャの力を狙っている、いわゆる敵だ。
だけども、たぶん、この漫画中、主人公であるククル、ナギを押しのけて一番の人気キャラクターになると思う。(とはいえ、ククルとナギを読んでいる人自体が少ないので、人気もクソもないんだが)
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で、肝心のキャラクターについての話。
(当ページで引用した画像は、全て藤異秀明著「UMA大戦 ククルとナギ」より引用したものです)
このように、出てきた当初は大した立ち位置のキャラクターではなく、せいぜい、物語の中心である花の戦争を仕切る、変わった性格の主要キャラクターくらいの扱いで、見た目もそこまで丁寧に書かれていたわけではなかった。上記の画像を見てもそれは明らかだろう。だけど、これが、物語が終盤に向かうに連れて――
顔のラインがシュッとしてきたうえに、全体的に線がしっかりと描かれ、なおかつ、表情も舌をペロッと出したりと、冷酷な顔ながらも豊かな表情を付けられるようになってくるのだ。
早い話が、徐々に、明らかに作者が自分の画力を重点的に注ぐ優遇キャラになっていくのである。
それで、最終的に、
と、髪の質感といい、洋服の皺等のディテールといい「いくら月刊漫画とはいえ児童誌でこれって…限界突破しちゃってるじゃないか!」と言いたくなるほどの、超細かい線で描かれ、ポージングといい、表情といい、全てが異様なほど作者の力が入りまくっている、ものすごいキャラクターに変貌!
その結果、
などの極めてアレな方向の名言、
などのエロティックすぎる名行動を起こしまくり、読者のハートと性癖を狂わせる最凶キャラクターと化したのだ。
個人的にはスカート部分が、大胆に正面が開けられているビスチェドレス、その下にミニスカートとストライプのハイソックスという、奇抜なファッションも極めて印象深いと思う。全体的にゴスロリファッションに近い格好ながらも、通常のゴスロリ衣装よりも毒気が強めで、その毒気を中和するかのように、頭に巨大なかわいいリボンをくっつけているというアンバランスさが、なんとも格好良いキャラクターだ。
じゃ!