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東杜来のブログです。月に1,2回の更新。

自分のカクヨムの宣伝

 カクヨムの小説、相変わらずスローペースだが、書き進んでいるので一応、このブログで宣伝しようと思う。とはいえ、ただ、べたっとタイトルだけ貼ってしまうのは、つまらない。なので、今回は自分の小説に、いつの間にか付いていた三ツ星レビューを貼ろうと思う。

kakuyomu.jp

 簡単に引用すると「>とにかく、淡々としているんです。」「>どこか緊張感のないゆる~い空気が満ちているのに、丁寧に作り込まれたキャラクター、世界観が確かにここにあります」という、大きな評価だ。

 こう書かれると、気になる人もいるのではないだろうか。

 なにその小説?と。

 ちなみに、僕自身がこの小説に付けているタグは「魔法少女」「ファンタジー」「 コメディ」「 不思議」「カクヨムオンリー」「魔法」「ホラー」である。ますます気になる人もいるのではないだろうか。まあ、この小説、いろいろと展開する予定なのである。

 ある種、上記の「ゆる~い」というレビューを、かなり裏切ることになると思う。

 まあ、そこらへんも含めて乞うご期待!

 

以上、宣伝でした。じゃ。

カクヨムで小説、実は連載してました。

カドカワはてなが作った小説サイト「カクヨム」だが、滅多にこういう新しいものに手を出さない(出してもすぐに手を引いてしまう)僕が、なぜか、2月初めからずっと小説を書いていた。

kakuyomu.jp

タイトルは、少年魔法少女

もうすでに星が7つほどついていて、レビューまで書かれていたりするのだが、まあ、そのレビューの人が評する通り、ラノベ的な内容かと見せかけて実は、とーっても変な調子で物語が進行していく(しかも、謎だらけ)というヘンテコな小説だ。

まあ、最後まで書ききれるかは謎だが。

なるべく、少しずつ書き続けて完成させていきたい。

掌編:対話4

「頭の悪いことを言いたい。私は頭が良すぎると思うのよ」
「お、その言葉でもう十分じゃないかな」
「なんだ、それ。なんだと、それ」
「頭の悪さは保証できたよ。さすが、頭良いね」
「頭良いと言われるのは嬉しいけれど、同時に頭が悪いと言われるのはムカつくわ」
「で、僕は君のことを頭悪いって言ったのかな。頭良いって言ったのかな。どっちか、そっちなら分かるよね。頭が良いんだったら」
「分かるわけ無いでしょう」
「じゃあ、頭が悪いんだな。頭が良いのに、頭が悪いなんて大変だね」
「ねぇ、おちょくってる?」
「おちょくってないよ。おちょくるにしては、僕はずいぶん君を頭が良いと褒めているじゃん。おちょくりたいなら、もっと僕が『頭が悪いなぁ』って、思ってることがハッキリと伝わるもんだよ。で、君には伝わった? 伝わってない?」
「伝わってない」
「伝わってないよね。というわけで、おちょくってないわけだ。まったく、そんなことも分からないなんて、頭が良いくせに悪いんだね」
「やっぱり、おちょくってる」
「ないない」

掌編:ストラテンポ7号、二時三十分

 完成の期限が迫っていることに焦りを覚えて、僕は何を思ったのか、おもむろにストラテンポ7号を作り上げ、そして、バイウンの天井へとスリヤツクラの穂先を捧げることにしたのだ。ストラテンポ7号の勢いや良し、バイウンの天井に届きかけたが、しかし、上手く行かずに穂先はポロリと地面と落ちた。仕方なしに、再び、私は7号を大空から地中をサインカーブのように描いて飛び回る、7号――いや、7号は落ちたので、準7号だ――を飛ばした。バイウンの天井に届き、スリヤツクラの穂先は届いてくれたものの、で、期限が伸びたかというとそんなことはなく、電話は鳴り止まないし、そして、こういうことはよくあることなので、私は寝た。

掌編:普通

 蚊に刺されてないけど、なんか痒い気がするのは、なぜだ。そういえば、小さい頃は夜中に蚊に刺されたのだろう、夜中に蚊に刺されたのだろうと、ぷっくり膨れた僕の肌を見ながら呟く両親を見て、僕はひそかに「夜中、僕の肌だけチクっと刺していく蟹」を想像していたことがあるし、これは、意外に誰しも多い経験だと思うけど、いつの間にその蟹のことを忘れてしまうのか。