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東杜来のブログです。月に1,2回の更新。

ポケモン新作に宿る魔性の魅力

最近、ポケモンの新作が発売された。

ポケットモンスター Let's Go! イーブイ- Switch
 
ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ- Switch

ポケットモンスター Let's Go! ピカチュウ- Switch

 

 なんと、昔の「ポケットモンスター ピカチュウバージョン」のリメイクであるという本作。

 様々なポケモンを連れ歩きできるシステムやら、野生ポケモンたちがシンボルエンカウントシステムになっていたり等々……まさに「初代ポケモン直撃世代の僕らが、あのとき本当にやりたかったポケモン」を体現しているような、内容でものすごく興味を惹かれていた。

 で、当然のごとく、モンスターボールPlusもついているDL版を予約。

 日付が変わり発売日になると同時に、プレイを開始し、じっくりと内容をプレイしているのだが……。

 

 どうしよう。このゲーム、魔性すぎる……。

 

 なにが魔性って、上記のパッケージに描かれた「ピカチュウ」と「イーブイ」である。この二匹、実は作中に出てくる他の「イーブイ」や「ピカチュウ」とは明確に線引きされた存在だ。

 相棒ポケモン、と呼ばれるポケモンでありーーたとえるなら、アニメポケモンでサトシが連れていたピカチュウのような、特別な存在として位置づけられているポケモンなのだ。

 どれくらい、特別かと言うと、この二匹だけはプレイヤーとじゃれあうシステムが入っていたり、物語の要所要所で様々な表情を見せたり、そもそも、延々とモンスターボールに入ってないまま、主人公の側にべったりだったりと、とにかく、プレイヤーと親密になれるシステムがこれでもかと詰め込まれている。

 

 この相棒ポケモンがヤバ過ぎるのだ。

 

 試しにツイッターでこのワードを使って検索してみると良い。「うちのイーブイが一番かわいい」あるいは「うちのピカチュウが一番かわいい」だ。

 そこに広がるのは、相棒ポケモンの魅力にやられ、完全な親バカになってしまったプレイヤーたちが見れるはずだ。もちろん、みんな持っているゲームは同じゲームであり、持っているソフトごとに実は「イーブイピカチュウ」の姿が違う、なんてこともない。

 なんなら、容姿だけなら、同じゲーム内の他の「イーブイピカチュウ」とも見分けがつかないのだ。

 それでも、思わずプレイヤーに「自分のイーブイピカチュウが一番かわいい」と言わせてしまう魅力が、この相棒ポケモンには備わっているのだ

 

 かく言う自分も、この魅力に取り憑かれていて、「うちのイーブイが世界で一番かわいい」とマジで思っている。

 

 嘘ではない。かなりマジである。

 ツイッターで思わず「こいつ(自分のイーブイ)と一生、いろんな地方を旅できたら良いのに」と本気で呟いたくらいには、マジである。それくらいに、なんというか、この相棒ポケモンは抗いようもなく、人間を骨抜きにさせてしまう作用があるのだ。

 

 自分は、本気で「この相棒ポケモンシステム、ペットセラピーの代わりになるのではないか」と思っている。そのレベルのクオリティだからだ。

 特に、何がクオリティ高いって、ラブプラスなどの、その手の恋愛ゲームですら「好感度をフルマックスにしたら、だんだんと(高感度が高いだけの)似たような反応しか返ってこなくなる」のに、対し、本作の相棒ポケモンは「好感度がフルマックスになっても、反応が多種多様」なのだ。

 なんなら、現実のペットが、どんなに飼い主のことを好きでも、その日の気分で、あんまり無反応だったりすることがあるように、相棒ポケモンもまた無反応だったりすることすらある。

 そして、同時に現実のペットが、急に訳も分からず、べたべた飼い主に甘えてくるときがあるように、相棒ポケモンもまた急に飼い主に甘えてきたりするのだ。日によっては、物凄い勢いで飛びついてきて、頬ずりしてくることすらある。

 そこが、もうかわいくて、仕方がないのだ。

 

 しかも、そんな絶妙なさじ加減で、甘えてくる相棒ポケモンに「よしよし」とゲーム内で実際に撫でることもできてしまうため、ますますかわいく思えてしまう。

 更に、先述したように、相棒ポケモンは物語の進行に合わせて、百面相を見せる。場合によっては不安な表情や悲しい表情を見せることもあり、そんな表情を見てしまったら「この子は自分が守らないと」とますます親バカに磨きがかかるのは必至だ。

 そして、相棒ポケモンと一緒に旅をし、様々な人達とのバトルを繰り広げるおかげで、相乗効果で親バカ度が上がっていく。なぜなら、(相棒ポケモンに限った話ではないが)プレイヤーを悲しませまいと攻撃を耐えきる姿を、バトルのどこかで絶対に見ることになるからだ。そういうイベントがあるわけでもないが、本作、結構レベル上げが難しく、苦戦を強いられる戦いも多いからだ。

 

 いや、そもそも、そんな姿を見なかったとしても「一緒にゲーム内をクリアしていく」という、その一点だけでも、十二分に親バカ度は加速する。

 今作のポケモンのストーリーは、初代のリメイクであることもあって、えらくシンプルな出来となっている。本当にただ旅するだけの内容と言っていい物語だ。

 しかし、シンプルであるために、プレイヤーに物語を押し付けない内容だからこそ、相棒ポケモンと繰り広げた冒険が、そこで得た数々の思い出が、唯一無二のものであるような気がしてくるのだ。

 

 これだけの要素が揃ってしまえば、本当に魅力に抗うのは不可能で、この新作ポケモンをプレイすればするほど、どんどんと相棒ポケモンの可愛い魅力に取り憑かれていき、気づくと心の何処かで「自分のイーブイピカチュウが世界で一番かわいい」と思っている親バカプレイヤーが誕生するのである。

 この魔性である。

 

 このゲーム、本当に魔性すぎる……。

10月に読んだ本

10月の読書メーター
読んだ本の数:4
読んだページ数:921
ナイス数:5

 

11月は休日が多そうなので、もうちょっと読めるかも。


そこぬけRPG (まんがタイムコミックス)そこぬけRPG (まんがタイムコミックス)
読了日:10月29日 著者:佐藤 両々
音楽が10倍楽しくなる! サウンドとオーディオ技術の基礎知識音楽が10倍楽しくなる! サウンドとオーディオ技術の基礎知識
読了日:10月29日 著者:坂本 真一,蘆原 郁
超越の棋士 羽生善治との対話超越の棋士 羽生善治との対話
読了日:10月28日 著者:高川 武将
男!度胸メダカードファイターズ 第1巻 (コミックボンボン)男!度胸メダカードファイターズ 第1巻 (コミックボンボン)
読了日:10月13日 著者:舵真 秀斗

読書メーター

9月に読んだ本

9月の読書メーター
読んだ本の数:5
読んだページ数:1200
ナイス数:16

 

ブログ更新するの忘れていた…笑

9月はそこそこ読みました。

冥途・旅順入城式 (岩波文庫)冥途・旅順入城式 (岩波文庫)感想
作中に境界を示すものとして「土手」が出てくる辺りは、まさに昔の「集落の内/外」を気にしていた日本人的な村意識の感覚なのだろうなぁと。全体としては、平時の場所からじわりと異界の存在が漂ってくるところになかなかの好感。ラブクラフトなどにも近い感覚の作品が多いなぁと。とはいえ、いかにも「謎のために作った謎」とでも言うべき、短編もあり、そこらは良し悪し。ちなみに、旅順入城式の旅順は、最近の漫画で言えばゴールデンカムイに出てくる、あの旅順攻囲戦のこと。この知識がないと、この短編は意味を誤解しそう。
読了日:09月24日 著者:内田 百けん
+チック姉さん(12) (ヤングガンガンコミックス)+チック姉さん(12) (ヤングガンガンコミックス)
読了日:09月14日 著者:栗井茶
奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~ (マイナビ新書)奨励会 ~将棋プロ棋士への細い道~ (マイナビ新書)感想
著者の小説「サラは銀の涙を~」を読んで感じた「著者の不誠実さ」が、やはり間違いではなかったことを確信した。本書も、著者がただのこじつけと妄想で、いい加減なことを言っている箇所が目立つ。奨励会時代の話こそ正確性があるものの、それ以外は本当に適当だ。著者の不勉強な人間性はなにも変わっていない。あまり参考にしてはいけない一冊かもしれない。
読了日:09月13日 著者:橋本 長道
渡くんの××が崩壊寸前(6) (ヤンマガKCスペシャル)渡くんの××が崩壊寸前(6) (ヤンマガKCスペシャル)感想
んー、なんか変な展開になってるなー。石原さんの焦りとかは、相変わらず生々しくて良いのだが笑
読了日:09月12日 著者:鳴見 なる
小説 仮面ライダークウガ (講談社キャラクター文庫)小説 仮面ライダークウガ (講談社キャラクター文庫)感想
全体的にはいかにもクウガらしい話で面白いものの、クライマックスの戦闘シーンはちょっと薄いなぁ。実加の暴走止めるシーンとか、そんなにあっさりで良いのか?と問い詰めたくなるところがある。もうちょっと描写があったほうが良いかなぁ。
読了日:09月12日 著者:荒川 稔久

読書メーター

今月の5枚

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【オリジナル】「オーバーオール」イラスト/ハルトライ [pixiv]

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【すばらしきこのせかい】「プライドと劣等感」イラスト/ハルトライ [pixiv]

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【すばらしきこのせかい】「すばらしきこのせかい」イラスト/ハルトライ [pixiv]

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【オリジナル】「あらわれた、あのひと」イラスト/ハルトライ [pixiv]

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【オリジナル】「銃の魔女」イラスト/ハルトライ [pixiv]

ものすごく今月は大量の絵を描いているので、まとめて投稿。

気に入ったら、pixivで「いいね」くれるとありがたいです。

 

8月に読んだ本

8月の読書メーター
読んだ本の数:2
読んだページ数:530
ナイス数:10

 

二冊……いや、読んでいる途中の本はいっぱいあるんです。

ただ時間がないので……。

サラは銀の涙を探しに (集英社文庫)サラは銀の涙を探しに (集英社文庫)感想
中身がなさすぎる。将棋の描写も出鱈目だらけ。ソフト指しハンターってなんだそれ。そもそもこの小説、最後まで読んでも、物語としてなにがしたいのかサッパリ分からない。いろんな物事を投げっぱなしにして、よく分からないまま、人間とソフトが対決して、最後は「人類にも未知の領域(笑)がまだあるから、ソフトに勝てる可能性は残ってる」って、おい。バカな中学生の妄想と同レベルか?
読了日:08月14日 著者:橋本 長道
志乃ちゃんは自分の名前が言えない志乃ちゃんは自分の名前が言えない感想
うーん……。
読了日:08月05日 著者:押見 修造

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