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東杜来のブログです。月に1,2回の更新。

さすがにアトムザ・ビギニングはなぁ……

 いやー、これは無いでしょう。佐藤竜雄監督の、大ファンである僕でさえこれには「無い」と言わざるをえない。

 もちろん、これはアトムザ・ビギニングの話だ。

 藤咲淳一が相当に悪く作用したらしく、今回は酷い。いろいろと酷い。

 まあ、監督自身も、

 とか

 とか

 ちょいちょい思わせぶりなことを語ってるので、「これ、問題あるなー」とは思っているのかもしれない。

 

 とにかく、この一言に尽きる。

「一体、あの原作からどうやったら、こんなに説明を足せるのか理解できない」

 原作の、後々の話に登場するキャラクターとか全員を一話に登場させているんだけど、もう、その時点で意味が分からない。いや、別に映画じゃないんだから、一話で全ての登場人物を紹介する必要ないでしょうよ。

 むしろ、こういうシリーズものは、小出しでキャラクターを出していって、話を引っ張るのが基本中の基本ではないのか。そもそも、アトムザ・ビギニング、原作の時点で「ここは漫画だから済んでいるだけで、映像にしてみると説明しすぎ」なセリフとかがいっぱいあったはずだ。

 よりにもよって、その「説明しすぎ」なセリフを全て残すというわけのわからない所業には苛立ちしか無いし、そのくせ、原作の忠実でもなく、構成をぐっちゃぐちゃに入れ替えているあたりはアホの極みだ。しかも、そのわりに意味のないシーンで、尺稼ぎしまくる始末。

 藤咲淳一、BLOOD+の頃からなにも変わってないんだなぁ……。

 

 これを見た後だと「魔弾の王と戦姫」でさえ、かなり面白い、しっかりした作品だったのだなと思える。後半、失速気味だったが、話の進行もテンポが良かったし、内容がギュッと詰め込まれていた。リュドミラもエレンもかわいいし……。

 

 さーて、これから、どうなることかね。

 二話以降は一転して面白い!なんて奇跡があるといいけども。


追記:あー、驚くことに一転して二話はかなり面白かったのだが、これは一体……?

二話は説明も過不足なく、普通によく出来ていた。なにより、日常と非日常を交錯させた話の構成はまさに佐藤竜雄監督の真骨頂だ。ここに関しては、佐藤竜雄監督は世界を相手に出来るほどに上手い。そこがよく表れている。


なんと奇跡が起こったのである。


これはネット上によくいる「ろくに作品を見たこともないのに、宇多丸あたりの批評聞いて知った気になっている馬鹿」は糞味噌に貶すかもしれないが、とんでもない。アトムザビギニング二話は普通に良作である。


少しこの先が楽しみになってきた。