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東杜来のブログです。月に1,2回の更新。

7月に読んだ本

2015年7月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2398ページ
ナイス数:30ナイス

アマゾン・コムの野望 ─ジェフ・ベゾスの経営哲学アマゾン・コムの野望 ─ジェフ・ベゾスの経営哲学感想
駄本以外の何者でもない。まず、なによりも著者の自意識がひたすら邪魔だ。「特許について語ろう」とか言ってる部分では、特許の話ではなく「自分がいかに特許を理解するのに苦労したかの話」をしている始末。読み終わって、思わず「お前は、ロッキングオンのライターなのか…」と言いたくなってしまった。
読了日:7月28日 著者:脇英世
図南の翼 十二国記 (講談社文庫)図南の翼 十二国記 (講談社文庫)感想
面白かった。
読了日:7月27日 著者:小野不由美
クローヴィス物語 (白水Uブックス)クローヴィス物語 (白水Uブックス)感想
冷静に考えてみれば(いや、冷静に考えなくても)残酷すぎて、恐怖しか感じられないような話も、社会的な問題の話も、その他の話も、全て一様に皮肉げなジョークで終わらせてしまうところは、もはやある種の執念さえ感じる。また、野生的なものの存在に畏怖を抱いていたのか、実は人間が動物に殺される描写や、動物に生活をめちゃくちゃにされる描写が、そこそこあったりする。だが、それも最後はジョークで流してしまう。常に読後感が”(笑)”になってしまう、この不思議さ。恐怖と笑いは紙一重とはまさにこのこと。
読了日:7月24日 著者:サキ
ガルシン短篇集 (福武文庫)ガルシン短篇集 (福武文庫)感想
まあ、全体的に「もういかにもこの時代のロシアらしいな」と感じる部分は多い。ただ、ガルシンの場合は、他の作家よりも描写が執拗でなにかに取り憑かれているかのような感覚を覚えるところがあり、ここを指して鬼才と呼ばれたのかなと。ただ、今の時代になってしまうと、この狂気めいた部分も少し薄味に感じる。傑作とされている「赤い花」は辛うじて現在でも通じそうなものがあるものの……。
読了日:7月18日 著者:中村融,ガルシン,VsevolodMikhailovichGarshin
女が嘘をつくとき (新潮クレスト・ブックス)女が嘘をつくとき (新潮クレスト・ブックス)感想
女性の中にいる、驚くようなほどの稚拙な嘘をついてしまう女性についての話。一人の主人公の視点を介して、読者は様々な女性の嘘の、なんとも言えない悲しさやぞっとする面、温かい面、様々な側面を味わう。ソーネチカといい、個人的には、ウリツカヤにだいぶ好感触を覚えている。ただ、この小説、一番最初にこの本の概要をある意味「直接説明してしまっている」ために、ちょっと先が読めちゃう話が幾つかあるのが…。ここはなんとかならなかったのかと、全体が面白いだけに思ってしまう。
読了日:7月16日 著者:リュドミラウリツカヤ
サローヤン短篇集 (1958年) (新潮文庫)サローヤン短篇集 (1958年) (新潮文庫)感想
「アラム・サエーチェイクフォーグル」が特に個人的には好きかなと。
読了日:7月14日 著者:
マスタースイッチ  「正しい独裁者」を模索するアメリカマスタースイッチ 「正しい独裁者」を模索するアメリカ感想
経済学を学んだ人ならば「もうほぼ常識的なことじゃないか」と言いたくなるような結論に達してしまう本書だが、しかし、ネットワークやメディアの歴史をこれだけ徹底的に追って、シュンペーターの誤りや、イノベーションの過程、独占を規制することがどういった意味をもたらすのかということを裏付けたのは評価に値する。
読了日:7月8日 著者:ティム・ウー
振り飛車破りユニーク戦法 (スーパー将棋講座)振り飛車破りユニーク戦法 (スーパー将棋講座)
読了日:7月5日 著者:田丸昇

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