掌編:ヌンラシュトリツム
ヌンラシュトリツムについて、語るべきスペースが限られすぎているため、なかなか語られる機会は少ないと見られている、このヌンラシュトリツムは、ヌンラシュトリスムでもなければ、ヌラストーリズムでもなく、ヌンラシュトリツムであり、ヌ・ンラ・シュ・トリツ・ムと区切って発音(――口蓋を開けて、または開けずに、通常V字、あるいは病気持ちは膨れている声帯から、音を発し、喉を使って微妙な響きを操作する、それのこと)するのが正しく、そして、また、ほぼどの言語でも聞きなれないこの単語に隠れた意味は、壮大にして、然し、グラスの淵を触るような繊細さを持ち合わせているようで、実はない(――事実しか述べていない)わけだが、それでもあえて語るとすれば、僕が勝手に思いついた嘘ということだ。
ググってもこのブログしか、出てこない。