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東杜来のブログです。月に1,2回の更新。

掌編:星の下

 嚥下したシロップが、喉に引っかかって今もちょっと苦しい。一緒に空を飛んだはずの彼女は、抵抗ないように平然としていて、不公平を味わう。シロップは透明だったと彼女は言う。僕はそうは思わなかったので、とりあえずブルーのようだったと答えた。限りなく――と言葉を続けそうになった僕を、「ありきたりね」と一笑に付した。ありきたり、まあ、そうだね、うん、うん、まあ、まあ、こういうこと書いてるからありきたりになるんだな、と、まあ、なにも言えない。

 また、シロップを飲む。