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東杜来のブログです。月に1,2回の更新。

あのさ!!!!将棋ブームに対して!!!!!!言いたいことがあるんだけど!!!!!!

趣向を変えて今日は、こんな釣りっぽいタイトルにしてみたけど、うん、まあ……釣りなんだ。ごめんね。
 
 ということで今回は将棋の話をしたいんだ。
 僕も実はこのブログの二、三年前くらいのどこかで「最近、将棋始めたけどマジ面白い」的なこと書いてたしね。どこに書いたかは忘れちゃったのだけど。

 で、何を話したいのかというとね、
 みんな、いろいろ誤解してるなーって話をしたいんだな、これが。
 たぶん、みんなは将棋の世界を、羽生善治三冠がすごく強い人、藤井聡太四段はそこに現れた天才少年」くらいの認識で見ていると思うんだよ。

 これが誤解だということを言いたいんだな。
 まず言うとな、みんなネットのコピペにちょっと騙されてんだな。たぶん、みんな、羽生さんだけが将棋界でバカみたいに勝って、タイトルを総なめにしている棋士だと思ってるでしょ。
 違うんだなー。だいぶ違う。


 実は羽生さん級にバカ勝ちする棋士っていうのは、羽生さんの前にも居たんだねー。
 中原誠十六世名人と、大山康治十五世名人って人たちなんだ。

 この二人も、現役時代はバカみたいに強かった。
 勝ちまくっていた。
 大山康治はだいたい50~70年、中原誠はだいたい70年~85年くらいに全盛期だった人なんだけど。
 まあ、全盛期に将棋界で王者として君臨したんだね。
 更にその前には木村義雄十四世名人というのもいて、この人もアホ強かった。

 この木村義雄から数えて、羽生さんというのは四番目――
 誤解を恐れず言えば、羽生さんは四代目に当たる王者なんだね。
 今、将棋関連で「羽生の時代」なんて言葉を見かけることがあると思う。
 これはまさにこういう状況を指してるんだ。
 羽生さんが将棋界の王者として君臨している時代が「羽生の時代」というわけ。
 そういう制度があるわけでもないのに、なぜか将棋界では自然と、だいたい20年周期で、アホ強くて、王者として将棋界を引っ張る人が現れるんだね。不思議だね。

 で、ここまで読んで、たぶん、みんなこういう疑問を持つと思うんだ。
「各時代の王者たちの中で誰が一番強いの?」って 。
 それが羽生さんなんだね。*1
 これを知ると、みんなの誤解が解けると思う。やべー羽生さん弱く見積もってたって。そこまで強いのかって。


 で、藤井聡太四段の印象も変わると思う。

 そう、藤井聡太四段は、将棋界に次の王者として君臨する可能性が限りなく高い、天才少年なんだね。
 しかも、羽生さんよりも更に強い王者として君臨する可能性も高い天才少年なんだ。
 小説とか、音楽とか、スポーツとか、そこらへんの業界で騒がれる「天才」とは、根本からレベルが違うことに気づくと思う。どの業界の天才も、その業界を代表して、その業界を引っ張っていく――なんてこと、早々ないからね。
 
 でも、藤井四段はそのレベルの天才なんだ。設定が少年漫画の世界すぎてびっくりするでしょ。
 そりゃあ、将棋界の人が大騒ぎするわけだね。
 住む世界が違いすぎなんだね。

*1:諸説あるけどね。だいたいの人が羽生三冠と考えてる。たまに大山十五世と考えている人もいるというくらいだね