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東杜来のブログです。月に1,2回の更新。

TIPS:クオリティアップのコツ

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 最近もこんな感じで相変わらず上手く描いているわけだが、上手く描けるようになってから、意外と「なんだか絵を勉強してても、なかなか上手くならない人」が気がついていない、上手い絵を描くコツがあるのにそれをあんまり、みんな教えていないことに気づいたので、それについて書いてみたいと思う。

 当然、ちゃんと絵を勉強をしている人向けの内容なので、上級者向けな内容だ。デッサンとかちゃんと出来て、オリジナルで絵も描こうとしている人向け。そのレベルに達していない人は…教科書買ってください。

 

htl.hateblo.jp

 

 

 まあ、ともかくとして、上記の線画、当然、これは完成途上の線画なわけだが、これをだいぶ詰めた線画が次のこれになる。

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 どうだろう。おそらく大体の人は、「だいぶ装飾等を足すと印象変わるんだな」と思ったんじゃないだろうか。装飾が足されただけなのに、全体の印象が違う気がすると。

 そう思ったあなたは、まだまだ甘い。

 実は前者の線画と後者の線画、装飾以外の場所も若干変わっているのである

 それは制作過程を見ていけば分かるだろう。

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 髪の左上と、右目に注目である。実は微妙に違うことに気づくと思う。

 特に髪の左上の微妙に描き足された線、これが意外と重要なのだこの、微妙に見えているモノを、ちゃんと微妙に見える感じで描いてあるか、ないか、によって絵の印象は極端に変化する

 で、ちゃんと絵の勉強してるのに、上手くならない人って大抵、この微妙な線を面倒臭がって省略していることが多かったりする。でも、ここが重要なのだ。絵には省略していい線と省略するとマズイ線が存在している。この二つの見極めが出来るか否かが、クオリティの決め手になったりする。

 なので、上手くならない人はこういう線をちゃんと、”微妙に見えている感じ=キワを攻める感じ”で描ける訓練をすべきかなと思う。例えば、デッサンにしても描きやすい位置から描くのではなく、物同士が重なっていて微妙に描きづらい位置から描いてみるとか。

 

 意外とこれって教科書とかにもあんまり書いてなくて、そして、あんまり対面でも教えてくれないことだよなぁ、と思ったので、書いてみた。