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東杜来のブログです。月に1,2回の更新。

1月に読んだ本

2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2373ページ
ナイス数:17ナイス

将棋の子 (講談社文庫)将棋の子 (講談社文庫)感想
2001年にしては、妙に文章が古いうえに、比喩表現がなんだかあざといなぁ、というところが妙に目についてしまうけれども、基本的には面白い。ノンフィクションという看板を退かしても、小説の感覚で読んでも、実は文章の構成がかなり特殊なものになっているので、なかなか感心させる出来となっている。千一夜物語のような構成を取っているのだ。この部分は「なるほど、これは賞を取れるはずだな」と納得させるものがある。
読了日:1月31日 著者:大崎善生
金色の獣、彼方に向かう金色の獣、彼方に向かう感想
前の二編の出来が、もう相当に良い――のだけれども、ちょっと恒川光太郎が作家として熟れた頃であるせいか「普通の小説じゃん!」と言いたくなってしまうところがもどかしいような…。後の二編も基本的に気になったのはそこ。話のスケールが大きくなった分、作中でファンタジーな描写が起こっても「まあ起こるだろうな」という気がしてしまって、夜市とかにあった、ただおどろおどろしい世界を描くだけでは留まらない”マジックリアリズム感”がだいぶ薄れた気もする。
読了日:1月24日 著者:恒川光太郎
新装版 サイボーグクロちゃん(3) (KCデラックス コミッククリエイト)新装版 サイボーグクロちゃん(3) (KCデラックス コミッククリエイト)
読了日:1月23日 著者:横内なおき
新装版 サイボーグクロちゃん(2) (KCデラックス コミッククリエイト)新装版 サイボーグクロちゃん(2) (KCデラックス コミッククリエイト)
読了日:1月23日 著者:横内なおき
宇宙のガズゥ (KCデラックス コミッククリエイト)宇宙のガズゥ (KCデラックス コミッククリエイト)感想
復活した横内なおきが最高すぎる。
読了日:1月23日 著者:横内なおき
スプラトゥーン イカすアートブック (ファミ通の攻略本)スプラトゥーン イカすアートブック (ファミ通の攻略本)感想
やっぱ、この人…絵が上手すぎるよね。途中、JAPANEXPOのイラストで東京タワーがすっげぇ、エッフェル塔っぽく描かれているのは、やっぱりロベール・ドローネーを意識してるってことなのかなぁ。
読了日:1月21日 著者:週刊ファミ通編集部
多数決を疑う――社会的選択理論とは何か (岩波新書)多数決を疑う――社会的選択理論とは何か (岩波新書)感想
多数決を疑う、というよりは、多数決を考える内容である。つまり、ただ単に「多数決は当てにならない!」と、どっかに向かって叫んでいるオジサン評論家たちとは大きく異なり「では、多数決は今までどこが問題とされてきたのか」「それを解消するためのルールは、なにが考案されているのか」という「社会的選択理論」の部分を分かりやすく紹介しているのだ。そして、現行の日本はそれと照らしあわせてどこが問題なのかを説いている一冊。決して、多数決は間違った手法だ、などと言っている本ではない。
読了日:1月15日 著者:坂井豊貴
これだけは知っておきたい働き方の教科書 (ちくま新書)これだけは知っておきたい働き方の教科書 (ちくま新書)感想
労働にまつわるアレコレについて、主には経済学的な観点を交えつつ、今とこれからの働き方を考えていく一冊。内容としては、役立ちそうなところをサラッと知ることができる上に、働き方以前の学び方、考え方の部分から丁寧に教えてくれている本で、なおかつ、これから予測される「将来の社会にはあるであろう働き方」をちゃちゃっとまとめてくれていたりもする。教科書というよりはガイドブック。内容が掘り下げちょい浅めなのは、まー、新書なので仕方ない。
読了日:1月11日 著者:安藤至大

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