児童誌の銀魂:サイボーグクロちゃんの話
サイボーグクロちゃんの新装版が出ているらしい。
新装版 サイボーグクロちゃん(1) (KCデラックス コミッククリエイト)
- 作者: 横内なおき
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/11/20
- メディア: コミック
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たまたま、21日にサイボーグクロちゃんのことを思い出して、いろいろ検索したところで偶然にも20日に新装版が発行されていたことを知り、なんだか、ものすごい奇遇もあるものだなと思うが、しかし、サイボーグクロちゃん、新装版かー。
実は、いくつかのエピソードを特選した新装版なら、かつて出ていたこともあり、それも入れるならクロちゃんの単行本化は、これで三度目ということになる。
オリジナル:
サイボーグクロちゃん (11) (講談社コミックスボンボン (937巻))
- 作者: 横内なおき
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2002/01
- メディア: コミック
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特選版:
復活! サイボーグクロちゃん ガトリングセレクション (KCデラックス コミッククリエイト)
- 作者: 横内なおき
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/01/23
- メディア: コミック
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復活! サイボーグクロちゃん ガトリングセレクション リローデッド (KCデラックス コミッククリエイト)
- 作者: 横内なおき
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2012/07/23
- メディア: コミック
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いかに根強い人気を誇っていることかよく分かる。それもこれも、クロちゃんというシリーズの内容の面白さにあることは明白だ。キャラクターのかわいさもさながら、各々のキャラクターが持っている過酷な過去の話や、その過去に反映されるように、妙にゲスくて、ウザくて、卑怯者で、しかし、なんか憎めないキャラクターたち。
かつ、社会事情とかを反映させつつパロディを交えながらの、ブラックなハイテンションギャグなど、大人が読んでも思わず笑うようなワンシーンをさりげなく混ぜてあったりするところなども、なかなかこの作品のいいところだ。
それらを全て端的に説明すれば、サイボーグクロちゃんは「児童誌の銀魂」ということだ。
かつて、同じボンボン誌上に連載されていた真・女神転生デビルチルドレンが「児童誌のベルセルク」の異名を取ったように、今からすればサイボーグクロちゃんはその異名を取らせるのが相応しい。
新装版になったクロちゃん、本屋に行って買って読んでみたが、いやー相変わらず、今読み返しても面白い!全然、ギャグが色あせていない。色あせていないというより、むしろ、今になって読み返したほうがより面白い。
僕的には、この上で、制作会社が倒産してしまってソフト化さえされないエピソードがあったアニメ版なんかも、かなり面白かったので、復活して欲しいなぁと思うばかりだ。
アニメ版も、「やあ、クロ。インターネットの人気投票でぶっちぎりの一位だったミーくんだよー」とか、メタネタを交えたりしている内容で、サイボーグクロちゃんのアニメ版はアニメ版で「アニメの銀魂」っぽい内容になっていて、今、見ても面白いのだ。権利さえ浮いた状態になってなければ、DVDが出てもおかしくないのに…。