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東杜来のブログです。月に1,2回の更新。

児童誌の銀魂:サイボーグクロちゃんの話

サイボーグクロちゃんの新装版が出ているらしい。

 

 

 たまたま、21日にサイボーグクロちゃんのことを思い出して、いろいろ検索したところで偶然にも20日に新装版が発行されていたことを知り、なんだか、ものすごい奇遇もあるものだなと思うが、しかし、サイボーグクロちゃん、新装版かー。

 実は、いくつかのエピソードを特選した新装版なら、かつて出ていたこともあり、それも入れるならクロちゃんの単行本化は、これで三度目ということになる。

 

 

 オリジナル:

サイボーグクロちゃん (11) (講談社コミックスボンボン (937巻))

サイボーグクロちゃん (11) (講談社コミックスボンボン (937巻))

 

 特選版:

 

 

 いかに根強い人気を誇っていることかよく分かる。それもこれも、クロちゃんというシリーズの内容の面白さにあることは明白だ。キャラクターのかわいさもさながら、各々のキャラクターが持っている過酷な過去の話や、その過去に反映されるように、妙にゲスくて、ウザくて、卑怯者で、しかし、なんか憎めないキャラクターたち。

 かつ、社会事情とかを反映させつつパロディを交えながらの、ブラックなハイテンションギャグなど、大人が読んでも思わず笑うようなワンシーンをさりげなく混ぜてあったりするところなども、なかなかこの作品のいいところだ。

 それらを全て端的に説明すれば、サイボーグクロちゃんは「児童誌の銀魂」ということだ。

 かつて、同じボンボン誌上に連載されていた真・女神転生デビルチルドレンが「児童誌のベルセルク」の異名を取ったように、今からすればサイボーグクロちゃんはその異名を取らせるのが相応しい。

 新装版になったクロちゃん、本屋に行って買って読んでみたが、いやー相変わらず、今読み返しても面白い!全然、ギャグが色あせていない。色あせていないというより、むしろ、今になって読み返したほうがより面白い。

 僕的には、この上で、制作会社が倒産してしまってソフト化さえされないエピソードがあったアニメ版なんかも、かなり面白かったので、復活して欲しいなぁと思うばかりだ。

 

 アニメ版も、「やあ、クロ。インターネットの人気投票でぶっちぎりの一位だったミーくんだよー」とか、メタネタを交えたりしている内容で、サイボーグクロちゃんのアニメ版はアニメ版で「アニメの銀魂」っぽい内容になっていて、今、見ても面白いのだ。権利さえ浮いた状態になってなければ、DVDが出てもおかしくないのに…。