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東杜来のブログです。月に1,2回の更新。

おそ松さんは「銀魂のエッセンスが入ってる」とか言われてるけど、全然エッセンスのレベルじゃないでしょ

 まあ、単体として見た場合は、面白いと思うのだけど、おそ松くんという看板付きで見ると、超違和感がある、おそ松さん。オヤジ世代は「あれでいい」とか言ってるけど、それが一番納得がいかない。なにが特に納得行かないって、あんなに銀魂っぽくて、それでいいの?ということなのだ。

 と言うと、みんな「ノリが似てるって言いたいんでしょ?そんなのわかってるって(ドヤッ)」とか「ツッコミのテンポが――(ドヤッ)」とか、言い出す人が多いのだけど、いや違う。そもそもやってるネタ自体が、銀魂でやったことの再生産になっている部分さえあるのだ。

 例えば、3話にあった、警察24時ネタ。これは銀魂のかなり初期にやったネタなのだ。(おそらく、初期過ぎてコアなファン以外覚えていないだろう)

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それをおそ松さんという形で、もう一回使いまわしているだけだったりする。他にも、同じ3話内だけでも、「SAWのパロディ」もやっぱり銀魂で何回かやっているネタだし、モロ被りじゃん、というレベルでないものでも、銭湯のネタや、眠れない話のネタ等「あれ、こんな感じのこと、銀魂でもやってたよね?」という話がやたら目につくのだ。

 

 こんな感じで、実は一部のネタは「おそ松くんのリメイク」ではなく、「銀魂をリメイク」している状態なのが、今回のおそ松さんだったりする。正直、銀魂がもうそろそろ終わろうとしている中(銀魂原作は、現在、シリアス長編をぶっ続けている状態で、着実に話を畳む段階に入っている)、「銀魂のリメイク」を行っている作品が出てきている状況って、ものすごく嫌なものを邪推できるのだが、本当にオヤジ世代はこれでいいのだろうか。