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東杜来のブログです。月に1,2回の更新。

迷いの無い線

 迷いの無い線、というものにちょっと憧れていた。もちろん、以前書いたように、絵っていうのは、サラッと上手い線を描けるかどうかよりも、いかに上手い線になるまでこだわれるかが、勝負なのだ。けれども、とはいえ、やっぱり迷いなく「スバァッ」と描いた線は、気持ちが良いのも事実だ。

 で、そんなわけで、ちょっと憧れていた迷いの無い線だが、僕もちょっとだけ、そんな線が絵に出てくるようになった。

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いつもどおりの絵だが、しかし、ちょっと今までの絵とは雰囲気が違うことが分かるだろうか。よぉく見てみると、

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 この足を描いている線に、迷いが少ないのである。こっちに描いたらいいかな、こっちの描いたらどうだろう、とか思っていない。「ここに線があるべきなんだ!」という強い意志で描いているのだ。事実、ここを描いているときの僕は、綺麗に頭の中で線を描けていたし、そして、手もそれに綺麗に従って線を描いてくれていた。右足のジーパンの縫い目なんて、一発描きである。

「あぁ、僕、模写に慣れてきたんだなぁ…」と今、感心している。