この本は面白い
と思うよ!
「と思うよ!」始まりとはなんぞと思うかもしれないが――といういつもの前口上は置いておいて、さて、というわけで、今回も読んでいる真っ最中の本で、読み終わる前に「これはひょっとすると面白いんじゃないかな―?」と思ったものを紹介する。
今回はこれ。
なんでも、台湾の新鋭作家なんだそうなのだけど、これがまあ、滅法に話が面白い。少なくとも、一番最初の短編であり、表題作でもある「歩道橋の魔術師」は、素晴らしかった。ちょっとテイストとして最近の平山夢明に近いところがあって、1980年代くらいの、台湾の下町で起こるマジックリアリズム(ただし、平山夢明よりはグロが控えめ)といった感じの小説となっている。
おそらく、この表題作の面白さからいって、たぶん、他の短編もかなり面白いと思う。ちなみに、次の短編。チラと冒頭を見てみたらフェイスブック、クッツェーという単語が目に入った。なんだその短編、メチャクチャ気になるんだが!
というわけで、この本、おそらく面白いと思う。
じゃ!