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東杜来のブログです。月に1,2回の更新。

3月に読んだ本

2015年3月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2843ページ
ナイス数:16ナイス

 

そういえば、毎月恒例のこれを忘れていたと気がついて記事作成。

3月もそこそこ本を読みました。

 


お医者さんは教えてくれない 妊娠・出産の常識ウソ・ホントお医者さんは教えてくれない 妊娠・出産の常識ウソ・ホント
読了日:3月30日 著者:エミリーオスター
パリのサタン (シュルレアリスムの本棚)パリのサタン (シュルレアリスムの本棚)感想
訳者が解説、あとがきを使って長々といろいろ書いているのだけど、僕には、訳者がなにを言っているのかよく分からない。この小説は、立派に小説であるし、そして、最高に面白いではないか。深遠さに繋がらないとあるが、<自分の下意識で聞き取った悪魔の声を、自らの声に>しているにすぎないと宣言している小説にあなたはなにを求めているのか?と言いたくなる。小説の文章には、作者自身の自意識でもない自己顕示でもない、勝手に湧いてくるものが含まれている、という話は深遠ではないのか?訳者の読解はひたすら引っかかるが、本編は面白い。
読了日:3月28日 著者:エルネスト・ド・ジャンジャンバック
素晴らしきソリボ素晴らしきソリボ感想
証言の中で「語られる」ことによって、どんどんトンデモナイ人物像を付けられてしまうソリボに思わず笑ってしまう。意味がブレる。綴りがブレる。両方ブレてしまうけど、それでも通じることができる「語る」という行為の楽しさを、どうにか文章に閉じ込めようとした作品。そして、その楽しさが「どうやっても文章に変えてしまうと、完全に残ってくれない」ことを寂しがっている作品。また、作品の語りが『文章のせいで「語り」の面白さが消えた!』『失われた世界!失われた世界!』とかそういう、肩に力の入った"語り"でないことも素晴らしい。
読了日:3月27日 著者:パトリックシャモワゾー
天使の恥部 (文学の冒険シリーズ)天使の恥部 (文学の冒険シリーズ)感想
解説の読み解きと、そんなに大差ない読解をしてしまったので、なにも書くことが…。とても面白い小説だということは、ちゃんと明言しておきたいけれども。
読了日:3月27日 著者:マヌエル・プイグ
蜘蛛女のキス (ラテンアメリカの文学 (16))蜘蛛女のキス (ラテンアメリカの文学 (16))感想
日本だと、言うほど同性愛がタブーじゃないから、その要素に込めた作者の意図しているものがあんまり伝わらないという、大きな欠点が…。向こうのタブーの度合いが半端じゃないって知ってようやく腑に落ちる感じ。とはいえ、良い作品ではあるのだけれど。解説は…うーん…左に傾き過ぎな読み解きをしているように思う。この関係を、単純な、搾取だのとか、そういうふうに読み解くのは、それは為する読解でしょうと。この二人は、複雑な関係の中で、複雑な感情が渦巻いている。でなければ、こんなラストにはならない。
読了日:3月18日 著者:プイグ
わたしのなかのあなた (Hayakawa Novels)わたしのなかのあなた (Hayakawa Novels)感想
うーん。とりあえず「この作者は中二病に罹ってるんじゃないか?」って言いたくなるような、微妙な表現が邪魔。
読了日:3月12日 著者:ジョディピコー
夏への扉[新訳版]夏への扉[新訳版]感想
面白かった。けれど、それ以上の感想が湧くような内容ではない。
読了日:3月4日 著者:ロバート・A・ハインライン
フランケンシュタイン (光文社古典新訳文庫)フランケンシュタイン (光文社古典新訳文庫)感想
とにかく暗い。暗くて暗くて、しかも、人間不信になりかねないほどの話が次々と展開されていくのだ。フランケンシュタインも、怪物も確かに同情できるところがありながら、共感できるところがありながらも、最終的にどっちも正しいようには思えない、この破滅的な展開。
読了日:3月1日 著者:メアリーシェリー

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