2015-03-18 掌編:青い瞳 小説 もはや珍しくもなくなった。何気なく朝に感じる事が多いが、それでもどうでもいい。瞳がこちらを覗いていることは、いつでも気がついていたし、そして、それが大した発見になっているわけでもなかった。青い虹彩を最初は珍しいと感じてはいた。僕たちは黒いそれしかないし、それに他の青い瞳にしたって、淡青程度のものだ。そうではないほどに、真っ青に塗られた瞳だったので、面白いとさえ思っていた。が、もう珍しくもない。