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BLOG・BLOG

東杜来のブログです。月に1,2回の更新。

掌編:虹を食べる

小説

 虹を食べる。病みつきにさせる泥のマスクを被って舞踏会の壁に、足を付けてみる快感に等しい行為によって、(――舞踏会の壁は嘘だ。本当は鉄骨の芯に含まれる鉄の、吸い付きやすそうな心の中に、それは存在すると考えられている。存在するというのは、つまり、カモメの飛び立つ瞬間を捉えた雫のことで、東京の上空に伸びやかなアーチを描いて、ファッツ・ドミノのピアノ高らかに線を切って、指を弾こう。鐘が告げるのは、先人たちの教えと超えたバラードの名演がなせる、罪のオトシゴを負った、あのナックスの衝撃なのだ。先生! バナナを忘れました。それではバナナを入れよう。鐘が告げるは、ばーなーな。あっちを向くとトマトが見える。しかし、カボチャの種はいつも取りづらい、そもそも、包丁で斬ることにいかに向いていない植物かという疑問は絶えることがなく、パスタの麺と絡む、絡むついでに思い出したが、女優のカラミはまだか。あれは楽屋で、ハードディスクに、己を刻む作業の真っ最中。ところで、今は何時だっけ。汝は、山田。山田太郎。いいから、早くボール拾えよ。なんだ、このふざけたカップ麺。いい加減に注ぎ線はないのか。底が抜けてて、底抜けに明るいってオチはどうだ、すごいだろう、何もかかってないんだぞ。掛かってない、素のうどんが一番上手いんだよ。でも、まずいな。アルエット、セニョリータ、早く、下着を着ておくれ。クローゼットの中に隠れる前に、防虫剤を抜いた方がいい。あーこれは、)死んだほうがいい。

 そうかな。

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