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東杜来のブログです。月に1,2回の更新。

SFと科学は、もはや別種のものだ。

なんて思うことがある。

 

 もはや、SFと科学は明らかに違う。SFは科学のエッセンスによって、物語に権威やら隠し味をつけているだけで、もはや、SFの核心は科学に存在しないと思っている。少なくとも、バラードなんかが出てきたあたりから、いやいや、もっと前から、科学とSFは別種のものとして扱うべきじゃねーかなー。

 ま、こんなことは僕が言わずとも、高名なSF評論家なら、みんなが触れているようなことなので、どうでもいい。僕程度がSF論・科学論を新しく構築したって、既存の焼き直しで終わる。新しいなにかが見いだせるわけでもない。だから、それはどうでもいい。

 で、僕という存在に、問われるのはどちらかと言えば、「それで、僕はSFが好きなのか。科学が好きなのか」というものだろう。

 

 結論を言えば、僕が好きなのはSFではなく、科学だ。

 どうにも、そんな気がする。僕はSF自体が好きなわけじゃない。僕が好きなのは科学だ。今のSFは言ってしまえば「いかに過去から語り継がれてきたSFという経脈を守りつつ昇華させるか」という作業を総称したもののことだと思う。だからこそ、スチームパンクなんてものも生まれたわけだ。(――と、これは前述のとおり、高名な方がとっくに言ってること)

 もちろん、過去の名作には興味がある。だって、面白いからね。とっても、とっても面白いから。そして、今のSFにも興味がある。これも面白いからね。話をとして、小説として面白ければ、別にSFでも構わない。面白いなと思ったらSFでも書く。だが、SFに拘っている感じもあんまない

 それに、今までの流れを守るだとかそういうことに興味が無いのだ。トコトン。

 そして、僕は不可思議な現象を見たり感じたり聞いたり味わったりすることに、究極に興味が注がれている。変わった事象が起こった。変わった事象をこの手で起こせる。そんな状況にこの上ないほど興奮する。そして、どうなっているのか知りたくなる。この現象を応用できないものかと考えたりする。

 ほら、科学が好きとしか思えない。

 物語書きとしては、落第点だ

 まー、それでもいーや

 

 じゃ!