読んでいる最中だけど、この本は大事だよ。
と、言うべき。
「と、言うべき」始まりとは何だと思うかもしれないけれど――と、恒例の文章もここくらいにしておいて、今回は結構真面目に本を紹介したいと思う。今回読んでいる真っ最中な本は、これである。
最近、あの騒動によって注目されたイスラム学者、池内恵氏。彼が出している本である。彼はイスラーム国の衝撃 (文春新書)という書籍を近年出しており、また、ブログやSNSにて極めて冷静な覚書を書いていたことでネットの一部で注目されているが、そんな彼が、2008年に出していたイスラームについての評論集がこれである。
「イスラーム国の衝撃」は最新の時論であり、あちらのほうがより参照できることは間違いないが、実は、この本の内容も、劣らず素晴らしい内容だといえるので、ぜひ読んでみて欲しい。まだ第一部の「構造」しか読めていないが、それでも、自分の誤った認識を訂正させられる箇所がいくつも存在しており、何度「そうだったのか!」と、衝撃を受けたか分からない。
自分たちが、それくらい、「まったく世界が分かっていない」もしくは「世界の極端に偏った場所しか注視できていない」ことを実感させられる、いい本であることは間違いない。
――と、最後はお決まりなので…。
じゃ!