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東杜来のブログです。月に1,2回の更新。

12月に読んだ本

2016年12月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1878ページ
ナイス数:7ナイス

なんとか、12月は6冊読了。……ノルマは8冊だけれども……。

2016年は本当に酷かったねぇ……。


星の王子さま (新潮文庫)星の王子さま (新潮文庫)
読了日:12月31日 著者:サン=テグジュペリ
リュシル: 闇のかなたにリュシル: 闇のかなたに感想
うーん。…なにこれ?
読了日:12月30日 著者:デルフィーヌドゥ・ヴィガン
地底旅行 (創元SF文庫)地底旅行 (創元SF文庫)感想
有名な小説だが、改めて読んでみると「未知を知りたい」という探求心のみで始終を押し通した、そこがとても素晴らしい小説だな、と。この小説には、敵も、恋もない。ひたすらに夢想を綴ったもので、ある種ファンタジーでもある。実在の科学者の言説を並べつつ、しれっと嘘も織り込んで、自らの設定に説得力を持たせる等の工夫も非常に読んでいて面白い。
読了日:12月25日 著者:ジュール・ヴェルヌ
ファインマンさんは超天才ファインマンさんは超天才感想
ファインマンの人となりを追う形での一冊となっているが、うーん。確かにそのおかげで、だいぶ取っつきやすい内容にはなったのだが、これはこれで困ったもので、バカ向けすぎてつまらない部分がある。これで天才の中身を知ろうなど無理。ただ、ファインマンが、様々な現象や科学理論を、具体的なイメージで説明していくくだりは、なかなかのもの。そんな捉え方があったのかと、虚を突かれる。
読了日:12月25日 著者:クリストファー・サイクス
黒猫・黄金虫 (新潮文庫)黒猫・黄金虫 (新潮文庫)感想
黄金虫は面白い。…が、結構イマイチな短編も多いのが難点というか。
読了日:12月4日 著者:エドガー・アラン・ポー
フォン・ノイマンの生涯 (朝日選書)フォン・ノイマンの生涯 (朝日選書)感想
んー。マクレイがノイマンを讃えすぎているせいで「この本に書いてある話しのどこまでを、ちゃんと裏付け取ってんのかなー」と気になってしまって、全然ちゃんと読めないんだが…。あと、限界効用やゲーム理論(の初歩)を御大層に説明するのもなぁ…。そんな難しい話じゃないぞ?それ。スノッブすぎ。
読了日:12月1日 著者:ノーマンマクレイ

読書メーター

現在、一日で描ける絵

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こんな感じ。…また少し画力上がったかな。

 

 

制作過程はこんな感じ。

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下書きをこんな感じで描く。

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下書きの段階では、自分は「腰と脇と肩」に掛ける情熱が半端じゃない。こういうリアル風なイラスト系は「腰と脇と肩」がクオリティの差を大きく分けている気がするから。

 

 

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別レイヤーに大雑把に色と光の加減を決める。

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この手の塗り方だと、大抵の人は下書きの線ごと塗ってしまうことが多いのだが、僕はなんか、下書きを一々消すように塗るあのやり方が面倒くさく感じていて、やっていない。別レイヤーにゴリゴリ塗りながら、しかも下書きレイヤーをちょいちょい非表示にして、あんま下書きを気にしないで塗る。

 

 

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気に入らなかったので、背中を肌色に変えつつ、ブラッシュアップ。

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まーダークな紫+ダークな緑で責めた衣装も悪くないとは思うのだが、どっちかというと、気分としては「ピッチリなダークスーツ+セクシーな肩甲骨」を描きたい気分だったので、背中を大胆に開けてみた。

そして、髪型も決めた。

 

 

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目を描き加え、テカリを加える。

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髪と顔は、絵を描く上で毎回悩んでいる気がする。記号化させたデフォルメ絵と、リアル絵をどれくらいのバランスで配合するべきなのか。今回は、このバランスがちょうどいいかなと思って、こんな感じ。

 

 

 

これを更に、色味を調整しつつ、細かいアラを修正していき、オーバーレイで影と光部分に薄くそれぞれ黒と白を重ね塗りし、HDの壁紙サイズに落とし込むと最初の感じになる。

だいたい、全体で9時間くらい掛けた作品。

11月に読んだ本

2016年11月の読書メーター
読んだ本の数:5冊
読んだページ数:2224ページ
ナイス数:6ナイス

新装版 ウッディケーン・下 (KCデラックス)新装版 ウッディケーン・下 (KCデラックス)
読了日:11月29日 著者:横内なおき
虚実妖怪百物語 急 (怪BOOKS)虚実妖怪百物語 急 (怪BOOKS)
読了日:11月22日 著者:京極夏彦
虚実妖怪百物語 破 (怪BOOKS)虚実妖怪百物語 破 (怪BOOKS)
読了日:11月22日 著者:京極夏彦
虚実妖怪百物語 序 (怪BOOKS)虚実妖怪百物語 序 (怪BOOKS)
読了日:11月19日 著者:京極夏彦
予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)予想どおりに不合理: 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)感想
んー。個人的に、ダン・アリエリーはなんだか苦手なのだが、その印象が増した。大衆受けを狙っているのか、なんなのか。とにかく、この著書は物事に対して安易に結論を付けすぎなのだ。しかも、論証になる実験が少ない。ちょっと実験を紹介した後、著者がそこから得た結論を元に、かなり雑な論理で無理やり自分に都合がいい結論を導き出しているように読める箇所も多々。とにかく、過剰な自意識がこの著書を全体的に精彩を欠いたものにしている。
読了日:11月19日 著者:ダンアリエリー

読書メーター

最近描いたもの

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左下のヘンテコマークは、なんというか…まあ、「これ、自分のですよ」ってアピールかな。いや、もうツイッターにヘンテコマーク付けないまま、投稿しちゃったりしたものもあるんだけど、まあ、それはそれ。

質感出してぇ!

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質感出してぇ!特に、たまに上手い人がやってる、油絵的な塗りで筆跡が見えるようなやつ。あれがやりたい。僕は厚塗り出来る人より、あれで上手いこと塗れる人の方が遥かに尊敬していたりする。正直、厚塗りは「上手くなくても出来る塗り方」なので…。で、そんな願望を抱えつつ、塗りだけを一日中、研究した結果が上のこれ。

 これか、この感じか。

10月に読んだ本

2016年10月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1152ページ
ナイス数:13ナイス

 

 こっちのブログの更新を完全に忘れていました。なので、10月は無更新。本の方も、あんま読めなかったような……。不屈の棋士についてはいろいろ解説したいことが多いんだけれども、とても読書メーターの文字数では。。。


不屈の棋士 (講談社現代新書)不屈の棋士 (講談社現代新書)
読了日:10月30日 著者:大川慎太郎
あそびあそばせ 2 (ヤングアニマルコミックス)あそびあそばせ 2 (ヤングアニマルコミックス)
読了日:10月29日 著者:涼川りん
新編 黒部の山人 山賊鬼サとケモノたち新編 黒部の山人 山賊鬼サとケモノたち感想
「昔は猿も食ってた」「死んだ遭難者を重油で焼いて…」「大物猟にはバカなオス犬がいい」「獲ったやつの血を犬に飲ませて…」「カモシカ撃ったらそいつが落ちて雪崩起きて…」「村からは百姓やらないで怠けてると言われてた」――――書ききれないほど、トンデモナイことしか書いてない! 伝説の山人、鬼窪さんの語り書きの一冊とのことだけど、いや、山とかに興味ない人でも一読した方がいいほどによく出来ている本。下手な小説よりも遥かに面白い。訛りの混じった「語り」と、経験しているからこその濃密な描写が文学としても素晴らしい。
読了日:10月26日 著者:
陽気なお葬式 (新潮クレスト・ブックス)陽気なお葬式 (新潮クレスト・ブックス)感想
個人的には「本当にリュドミラ・ウリツカヤの作品か」と思うほどに、三文小説のようなありきたりな内容で、少し唖然とする。陳腐な感情論にもうんざり。んー、翻訳の文章がウリツカヤの微妙なところを掬い上げていない可能性もあるが……。ロシア語には詳しくないので判別できない。とりあえずは「リュドミラ・ウリツカヤは良い作家だけど、人に勧めるときには、まず最初にこれだけは外す」とだけ…。
読了日:10月21日 著者:リュドミラ・ウリツカヤ
新装版 ウッディケーン・上 (KCデラックス)新装版 ウッディケーン・上 (KCデラックス)
読了日:10月21日 著者:横内なおき
少女ABCDEFGHIJKLMN少女ABCDEFGHIJKLMN感想
うーん。どうでも。
読了日:10月8日 著者:最果タヒ

読書メーター

9月に読んだ本

2016年9月の読書メーター
読んだ本の数:7冊
読んだページ数:890ページ
ナイス数:17ナイス

 

漫画は入れないようにしたんだけれど…小説の量は増えず…。いや、クッツェー読んだりとかしてるから相変わらず、読めばスイスイ小説読めんだけどさ…。


イラストスタートアップガイド アクリル絵具 (Comickersテクニックブック)イラストスタートアップガイド アクリル絵具 (Comickersテクニックブック)感想
熊倉祐一だけ、完全我流なので塗り方がすごいことに…。
読了日:9月9日 著者:
u-1 kumakura works 1995~2001 熊倉裕一画集 (KCピース)u-1 kumakura works 1995~2001 熊倉裕一画集 (KCピース)感想
しかし、こうして並べてみると画力変わりすぎ…。アメコミに強い影響を受けつつも、しかし、やっぱりちゃんと日本の少年漫画の文脈も受け継いでいる熊倉裕一の、その「アメコミと日本漫画のバランス」がどんどん完成していくさまが見れる画集。
読了日:9月8日 著者:熊倉裕一
おかしな家族おかしな家族感想
最近「フランスでは親は子どもをベビシッターに預けさせて、二人のアムールを楽しむのが普通」とかいう話を読んだとき、強烈に「それでフランス、大丈夫か」と思ったものだが、ジャン・コクトーもそう思っていたらしい。ここに書いてあるのは、育児放棄する親への強烈な皮肉。子どもを理解しようともしないくせに、なにが子どもへの教育だ、と。子どもたちに間違った考え方が刷り込まれても知らないぞ、と。現状の、フランスを見るに「まあ、半分くらい危惧は当たってたな」とも言える一冊。
読了日:9月4日 著者:ジャン・コクトー
緒方剛志画集―BOOGIEPOP AND OTHERS緒方剛志画集―BOOGIEPOP AND OTHERS
読了日:9月4日 著者:緒方剛志
Exist―岡崎武士画集 (ニュータイプイラストレイテッド・コレクション)Exist―岡崎武士画集 (ニュータイプイラストレイテッド・コレクション)感想
上手い。
読了日:9月4日 著者:岡崎武士
恥辱恥辱感想
カフカの「審判」のオマージュではないか、という話だが、いや、それはあくまで導入の話であって、話の主軸はペキンパーの映画「わらの犬」に近い。そして、この小説が問題にしているのは人種という差ではなくて、本能という自分とのせめぎあいの中にある自分と、コミュニティの中にある他者という差であり、その境界線の話なのだ。
読了日:9月2日 著者:J.M.クッツェー
宮廷の道化師たち宮廷の道化師たち感想
前半と後半で翻訳の調子が全然違う。前半は指示語だらけ。それ、それ、それの連発で非常に読みづらい。後半はまったくそんなことがない。なんでだよって思ったら、千野栄一氏が前半くらいまで訳し終わったところで、「既に全訳していた姫野悦子の文章と遭遇したので、後半からその人の文章に変えた(ちょいちょい千野氏が手を加えて…)」からとのこと。なんだこの、千野氏の過剰な自意識が見える翻訳の経緯。基本「ですます調 」の文章になぜか、ぽろっと「である調」が入っていたりしているのも…。内容は面白い…けど、うーん…説明がなー…。
読了日:9月1日 著者:アヴィグドルダガン

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